池の伝説「夜叉ヶ池の大蛇」
昔、越前国 南条郡池ノ上に弥兵次という豪農が住んでいました。ある年の干ばつに弥兵次は耐えかね、池の主の大蛇に「水を田に入れてくれるなら、私の娘を嫁にあげよう」と頼み、大蛇もこれを承諾しました。すると次の日、田に水が入り、作物が活気をとりもどし、弥兵次は大いに喜びました。しかし約束を考えると弥兵次は悩み苦しみ、しかたなく愛娘の一人をお嫁に出しました。娘は蛇体となり、大蛇はそれを伴って夜叉ヶ池に入りました。のちに娘の女蛇は龍神となって、干ばつの年には雨を降らすと言われ、夜叉ヶ池は竜の住むといわれる神秘の池となっています。